ハーマンモデルとは・・・

利き脳について
人間が、無意識に自然体で活用する「利き腕」や「効き目」があるように、思考にも自然に使っている「利き脳」があります。この「利き脳」がその人の思考の特性を決めるのです。
そして、各人の思考の特性(=「利き脳」による思考の好み)は、その人のコミュニケーションや、意思決定、問題解決、マネジメントスタイルなどあらゆることに影響を及ぼします。
ハーマンモデルの特徴 
- シンプル&パワフル
- 誰にでもわかりやすい
- 多様かつ広範に活用可能
- 科学的根拠に基づいており、妥当性が高い
- ワールドワイドな実績
ハーマンモデルの理論的背景
ネッド・ハーマンは、脳を4つの部位に分け、各部位の機能マップを作成し、脳波計により、この分類の正しさを検証しました。これが「ハーマンモデル」です。
「ハーマンモデル」は個人や組織の思考行動特性を数量化し、その特を具体的に評価して、個人の能力開発や組織の活性化に役立てることができます。
なかでも、コミュニケーション、適材適所配置、チームビルディング、マネジメント&リーダーシップ開発等において広く活用されています。
全米に50以上の博士論文でその有効性が支持されています。
ポール・マクリーン(アメリカ国立精神衛生研究所 脳進化と行動部門主任)は[図1]に示したように、脳は3つの層からなり、各層は進化段階に対応すること、また、それぞれの働きが異なることを明らかにしました。
一方、ロジャー・スペリー(カリフォルニア工科大学教授・1981年ノーベル賞受賞)は、てんかん治療のため脳梁が切断された左右離断脳を持つ患者の研究から、左右大脳半球は互いに独立しており、違った働きをしていることを、視覚を用いて証明しました[図2]。
ネッド・ハーマンは上述のポール・マクリーンの[図1]とロジャー・スペリーの研究結果[図2]を組み合わせることにより、脳優勢度調査の基礎となる「全脳モデル」[図4]を構築しました。
即ち、[図3]〜[図4]のように、左右大脳半球の働きをA,Dに、左右辺縁系の働きをB,Cに割り振りました。
また、手には利き手が、目には利き目があるように、脳にも機能別に利き(優勢な)脳があると考え、脳優勢度という概念を導入しました。